コンテキスト圧縮
コンテキスト圧縮は、エージェントの会話履歴をモデルが生成した要約に置き換え、長時間のセッションを詳細を犠牲にしてコンテキストウィンドウに収めます。
圧縮は自動的に(コンテキストがウィンドウ上限に近づいたとき)と手動で(リクエスト時)の二通りで行われます。Claude Code ではコマンド /compact が使用でき、/compact focus on the API changes のように焦点を指定できます。Codex CLI も独自の /compact を持ち、表示中のチャットを要約してトークンを解放します。
要約は無料ではなく、全会話を含む別リクエストで生成されるため、大規模コンテキストの圧縮自体が大きなリクエストになります。Claude Code のドキュメントによれば、プロンプトキャッシュが温まっている間は入力の大部分をキャッシュから読み取り、サイズが示すコストの一部しかかかりませんが、キャッシュ有効期間を超える休止後はキャッシュされていない入力として全履歴を再処理します。その後のリクエストは新しい短い履歴で開始され、再度キャッシュされます。
残る情報は元の出所に依存します。Claude Code ではシステムプロンプトは引き続き適用され、プロジェクトルートの CLAUDE.md と自動メモリはディスクから再読み込みされます。ツールの完全出力や中間推論は要約に置き換えられ、会話内だけで与えられた指示は失われる可能性があります。
圧縮はセッションを継続させますが、コストを下げるわけではありません。次のタスクが無関係な場合は新しいセッションが何も引き継がず、Claude Code の /clear は無料です。継続性が重要なときは、自然な区切りで焦点を指定して圧縮する方が、タスク途中で自動圧縮が行われるより効果的です。